『おれたちコんガらガっち』3歳児ドはまりの絵本の紹介

こんがらがっち 商品レビュー

今日は我が家の3歳児の娘がドはまりしている絵本のご紹介です。

小学館さんから発売されている

その名も『コんガらガっち』

ピタゴラスイッチで有名なクリエイティブグループ『ユーフラテス』
によって制作された絵本です。

現在9種類の絵本(派生品除く)が発売されています。

今回はそんな『コんガらガっち』シリーズがどうして魅力的なのかご紹介していきます。

コんガらガっちのキャラクターの魅力

コんガらガっちのキャラクターは上にあるように真っ黒です。

今見えているのは一応主人公の『いぐら』
いるかともぐらがこんがらがって出来た生物だそうです・・・
いるかの『い』ともぐらの『ぐら』でいぐら。

つまり絵本の題名のコんガらガっちとは、何かと何かがこんがらがってできた生き物達という事。
題名のひらがなとカタカナが混じり合っている感じもマッチしていますよね。

体の形も頭がいるかで体がもぐら?(人にみえますが)という事だと思います。

それよりも子供が喜ぶのがネーミングセンス。

こんがらがった生き物の名前をまぜるだけなのですが、
普段の生活で耳なじみの無い言葉になるのでそれが楽しいようです。

どんな名前のキャラクターが出てくるかというと

  • もこ・・・もぐらとタコがこんがらがって出来たせいぶつ。
  • たらす・・・タコとカラスがこんがらがって出来たせいぶつ。
  • ありさぎ・・・ありくいとうさぎがこんがらがってできたせいぶつ。

この響きだけでもう楽しそう!
キャラクター数も豊富で100種類以上のキャラクターが登場しています。

名前がおもしろいだけではありません。
各キャラクターには説明書きがあり、性格や好物など細かな設定がされています。
同一キャラクターでも巻によって少し違っていたりして奥が深いです。

巻末に各キャラクターの紹介ページがあり、最後まで楽しく読めます。

どんな紹介のされ方をしているかというと、

  • もこ・・・いぐらの友達、はながだいすき
  • たらす・・・きれいずき
  • ありさぎ・・・動物園のお掃除担当、とてもまじめ

とこんな感じです。
どれも簡潔に表記されているので、小さな子供でも文字を読むのが苦手な子にも向いています。

因みに我が家の娘が一番好きなキャラクターは、

・むらす・・・むささびとからすがこんがらがっている。よくどぶにはまる。

小鹿
小鹿

どぶにはまる~~!!

という感じでキャッキャッと喜んで読んでいます。

コんガらガっちの絵本てどんな内容?

キャラクターが面白そうだけど本の中身は?

という事で、ここでは

コんガらガっち ぬきあしさしあし すすめ!の本を例にとって紹介していきます。

「いぐら、にんじゃに なって ぬきあしさしあし すすめ!」

この本にはお話が3つ入っており、その内の一つの題名が、
「いぐら、にんじゃに なって ぬきあしさしあし すすめ!」です。

このお話はルートが分岐していて、自分の好きな選択肢を選び進んでいくRPGの様な形になっています。

『いぐら』が忍者『いぐらのすけ』に変身し、悪者のお屋敷に忍び込み、
巻物を取り返すお話です。

屋根裏を通ったり、地下を通ったり、
途中には忍術を使って、悪者の部下から隠れたり(読者にとっては忍術を使って隠れてしまったいぐら探し)しながら巻物を取り返します。

巻物は巻物でも取り返したのは海苔巻き・・・
このべたな落ちも子供には大うけです。

「いぐら、どうぐをつかってすすめ!」

このお話は、いぐらが友達のきささび(キリン+むささび)から手紙をもらい、
おうちに遊びに行くまでの道のりのお話です。

こちらは基本2択を選んで進んでいく形です。

・傘・長い棒・スコップ・歯磨き粉

を持ってきてほしいと手紙にあり、その道具を駆使して、
きささびの家までたどり着くという内容です。 

傘でいえば、道が2つに分かれており、
1つは、栗の木 1つは、雨雲が見えていて、どちらに進むかを自分で決めます。

栗の木では傘をさして、栗のいがから身を守り、雨雲の方は雨に濡れないように使う。

道具を上手(面白く)使って進んでいくお話です。

「いぐら、いいにおいをさがせ!!」

3話目は同じ種類のドアからドアへ移動していき、
いい匂いの元までたどり着くお話です。

途中、いぐパパ(いぐらのお父さん)も加わり、
色々なドアを通り、部屋を通り、
いぐママ(いぐらのお母さん)が準備していたBBQまでたどり着けばゴール。

いぐパパはトイレに行って、新聞読んで、寝るしかしないなど、
突っ込みどころが満載!!

それでも愛嬌があるので、このお話の中で我が家の娘が一番好きなのは
勿論いぐパパ!

主人公のいぐらよりパパの方に目が行ってしまうお話です。

何がこんなに面白いのか?

という事で、何がこの本を面白くしているのか?

色々な要素があるのですが、

  • 魅力的なキャラクター
  • 本文とセリフが完全に分離している+セリフが面白い
  • 1ページの情報量が絶妙な多さ
  • 一度で何度もおいしい本

キャラクターに魅力はすでに記載しましたが、

本文とセリフの分離
これはとても良いと思いました(ま、本文ほとんどないのですが・・・)
セリフだけを追っていくと、話がリズムよく進んでいく印象を受けました。
子供からしたら次!次!と早く先をめくりたい!!そんな風に思うのでないでしょうか。

ページの情報量
は基本的に多いです。
ですが、詰込みすぎてちょっと情報過多・・・となる手前位の情報量です。
情報が多いので飽きにくいけれど、多すぎない、上手に作られているなと感じます。

一度で何度もおいしい本
分岐型の本なので、ゴールまでの道のりは色々、
多彩な道のりに注目してもよし!キャラクターや面白いセリフに注目してもよし!

一度読んで内容がわかったらもう読まない・・・

この本はそうはなりません!(我が家では・・・)
年齢によって楽しむ視点が変わるので思っているより長く使える絵本でもあります。

どの巻でも違った味があるので、シリーズで似たり寄ったりと思いにくいのも
よく出来ている点だと思います。

ストーリー重視とは正反対の絵本ですが、楽しさではトップクラスの絵本だと思っています。
何か良い絵本ないかと探している方の参考となれば幸いです。

今ある絵本の読み方を変えて楽しみたい方へはこちらがオススメ