不妊治療年表
今回はタイミング法で挑んだ半年間と人工授精で挑んだ半年間のお話です。
- 結婚~3年位
- 結婚3年目(夫30歳 妻28歳)
- 結婚4年目(夫31歳 妻29歳)不妊治療スタート
- いざ産婦人科へ
- 結婚4年目~5年目(夫31-32歳 妻29-30歳)
- いざ実践!タイミング法の半年間 ←今回はここと
- 人工授精へ残り替えた半年間 ←ここのお話
タイミング法で挑んだ半年間
タイミング法でどんなことするの?
という事で、ざっくりとタイミング法の流れをご説明。
【最も妊娠しやすいタイミングに性交渉を行う】 一言でいうとこうなります。
がそんな簡単な話ではありませんでした。
- 基礎体温を毎日測る←低温期・高温期の把握
- 排卵時期が近くなってきたら経腟超音波検査で卵胞の大きさを測定し成長をチェック←卵胞径が18~22mm程度になると排卵されるみたいなので大きさチェック
- 尿中LH(黄体ホルモン)検査←排卵の10~12時間前に数値がピークになる
- 上記で排卵日を推測し、性交渉を行う。
- 超音波検査←排卵の確認
- 黄体ホルモン補充←着床環境が整い、妊娠率に好影響を与えるとの事
取り敢えずこんな感じ・・・
排卵時期を推測するのは結構手間がかかります。
我が家では排卵日が推測されたら2日前と当日に行っていました。
※しかも当日の方は時間も指定されます(深夜3時とか。。。)
実際に妻は何度も病院へ通い、時期を推測し、
先生の決めたタイミングで性交渉を行う・・・
中々大変な作業です。
妻の方が大変なのは頭では分かっているのですが、
決められたタイミングで行為を行う事がこんなに苦痛になるとはその時は思ってもいませんでした。
性交渉のあり方について考えさせられた期間
そもそも性交渉の意義って各個人で認識が異なると思っています。
我が家の場合はその認識が正反対・・・
どういう事かというと、
【夫】愛情確認の一種として行う → 結果として子供を授かる
【妻】子供が欲しい → 性交渉を行う
こんな感じ・・・
夫婦間で動機と結果が逆という感じですよね。
タイミング法は子供が欲しいので性交渉を行うという事例の最たるものです。
前述した思考の私にとってはかなり苦痛を感じていました。
妻から安全をとって指定された期間以外そういった行為を行いたくないと申し出があり、
(要するに体が着床OKな状態でない時に体に負担をかけたくない)
私の中では・・・
・感情の昂りと直結できない事(要はムードもへったくれもない)
・作業感が出てしまう事(行為を楽しむという感じにならない)
こんな感じの苦痛が心の中で渦巻いていました。
そして、この苦痛の元をどうにかしようと色々提案しましたが、
我が家の場合を上手くすり合わせる事が出来ませんでした。
結果:タイミング法を行っていた半年の家庭内の雰囲気は良くありませんでした(笑)
このブログを読んで頂けた方の中に同じ様な思考の方がいたら是非言いたい!
その思考なんてドブに捨ててしまえ!!
私が言えた口ではないのは分かっていますが、
病院へ何度も通い沢山検査し頑張っている妻に余計な負荷をかける思考なんて
そんなものは必要ありません。と今では思えます。
私がその思考を捨てられたのはもう少し先の話・・・
ここで揉めない為にも、
これからタイミング法を行う方たちには、お互いの性交渉の観念を話し合って、
足並みを揃えてスタートする事をオススメします。
進展しない日々と人工授精への切替
排卵誘発剤の使用とヒューナーテスト
さてタイミング法をスタートさせた我が家ですが、
取り敢えず最初は自然周期を推測する形でタイミングをとっていました。
が、どうも推測と実際の排卵日が合わないのか(それとも別の原因か)上手くいきませんでした。
ここまで3ヵ月位しか経っていないと記憶しています。
病院から排卵誘発剤を用いて排卵させる方法の提案があり、そちらに切替ました。
と同時に他の検査も行う事になりました。
それがヒューナーテスト
排卵期に子宮から分泌される粘液中(頸管粘液)に運動精子がみとめられるかどうかをチェックする検査です。(要は子宮内と精子の相性を図る検査)
決定的にダメではないが、あまり良くない結果でした。
排卵誘発剤を用いたタイミング法から間髪いれず人工授精へのステップアップを提案されます。
ネクストステップ 人工授精の半年間
私の精液検査の結果があまり良くなかったのもあると思いますが、
ヒューナーテストの結果も踏まえて、人工授精へと切り替えました。
人工授精となると、別途精液を採取し、遠心処理を行います。
これによって濃度・運動率の改善が見込める上、管を用いてより奥へ精子を運べるため、
ばいきんから守る為の子宮のバリアも通過でき近道になるとの事。
精子採取と聞いた時に夫側の皆さんは何を想像しますか?
私は友人に人工授精を行った人がいて、病院に採精する為の部屋があり
そこでカップに取った話を聞いていたので、とうとう我が身かと身構えていました。
そういう病院もありますが、我が家が通っていた病院は自宅採取でした。
身構え+ちょっと意気込んでいたのもあり「おっ、おう・・・」という不思議な感情に(笑)
妻が病院へ出発する準備を整え、玄関で待機。
時間に合せてわたしが採精し、「はいっ!」「はいよ!」「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」
バトンリレーでした。
人工授精となってから妻側で追加となったのは、鼻シュッシュッです。
人工授精を行う時間に排卵を合わせる為ブセレキュア点鼻薬を35時間前に行います。
排卵推測までの部分はタイミング法と同じです。
そして半年後・・・
一度も陽性反応が出る事も無く、タイミング法と合せて1年が経過していました。
ちょっとだけお金の話
タイミング法と人工授精の1年間でしたが、
トータルでは30~40万円ほどかかりました。
1回の領収書は数千円がほとんど、
人工授精や検査などで一回数万円の請求もありました。
どかん!と大きい物はありませんが、それなりに通院回数も多く
いままでの日常と比べればかかったな~という印象です。
この先比べられない位高額のお金がかかっていくのですが、
この時はこれでも「高い~!」と思っていました。
※我が家の回顧録は保険適応前の記録です。
現在の負担額とは異なると思いますので、その旨ご了承願います。
この先を考えて話し合いました
タイミング法・人工授精を行い1年が経過しました。
可能性の兆候もなかった1年だったので我々のモチベーションも
下りっぱなしです。
我々が通っていた病院は次のステップの体外受精も行っていました。
ここからは医療費がかなり高額となる事も分かっていましたので、
どう進むべきか妻と何度も話し合いました。
私の中では「子供は欲しいけど、ここが区切りかな~」というのが正直な感想でした。
妻の中では自然妊娠の可能性がかなり低い2人だった為、
やめる=子供を諦めるという思考と直結していました。その為お金はかかっても
続けたい!ということでした。
我が家はここで続行の意思を決定します。
今振り返って考えると、そこで止める選択をしていたら
私たち夫婦はダメになっていただろうと思います。
ただ我が家は普通のサラリーマン家庭、
気の済むまで不妊治療を行えるような裕福な家庭ではありませんでした。
キチンと区切りを決めて次のステップへ進もうと決めました。
その話はまた次回に。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
△△△葉酸は赤ちゃんの先天異常のリスクを減らしてくれる栄養素と言われています△△△
▲▲▲次回 我が家の不妊治療回顧録5【お金の区切りと体外受精の為の転院決意】▲▲▲